Simulinkで電気回路をモデリングするには、電圧/電流の状態方程式などの数式を立て、その方程式を実現するモデルを構築することになります。
参考：Simulink ユーザーガイド：Simulinkでのモデリング > 最適な形式の数学モデル
ただし、実際には能動素子のように非線形特性を含む電気回路の状態方程式を立てるのは困難で、Simulinkブロックのみで構築するのは現実的ではありません。
そのため、通常はSimulinkのオプション製品のSimPowerSystemsやSimElectronicsを使用して電気回路をモデリングします。
SimPowerSystemsやSimElectronicsでは、一般的な電気回路シミュレータと同様に、Simulink環境内で電気部品を結線する感覚でモデルを構築することができます。
なお、SimElectronicsを使用する場合の必須製品であるSimscapeでは、抵抗、キャパシタ、ダイオード、グランド、インダクタンス等の基本的な素子が提供されていますので、簡単な回路図であればSimscapeでもモデリング可能です。
